猫を迎える初日にすることは?前日までに準備したいものと過ごし方
「猫を迎えることになったけれど、初日に何をすればいいの?」
「初日の夜はどう過ごせばいい?」
「ご飯を食べない、隠れて出てこない…これで大丈夫?」
初日は、猫にとっても人にとっても一番落ち着かない日です。
この記事では、迎える前日までに準備したいものと、迎えた直後・初日の夜の過ごし方、ご飯を食べない・隠れる場合の対処まで、初日だけに絞ってまとめました。
結論:初日の合言葉は「静かに・そっとしておく」です。環境が変わった猫は、ご飯を食べなかったり隠れたりして当然。初日は無理に抱っこせず、狭くて静かな場所と、水・トイレ・いつものフードだけを整えて、猫が自分から動き出すのを待つ。
これが初日の基本です。
迎える前日までに準備したいもの
初日に慌てないためには、前日までにグッズを揃えておくことが大切です。食事・トイレ・寝床は分けて配置し、それぞれに必要なグッズを事前に準備しておきましょう。
- 移動:キャリーバッグ、キャリーケース。家まで安全に連れて帰るためのもの。初日は脱走防止の避難場所にもなります。
- 生活スペース:ケージ または キャットサークル。いきなり家中を開放せず、安心できる狭い場所を確保します。
- トイレ:猫用トイレ・猫砂。ケージの最下段など、落ち着ける場所に設置します。
- 食事:それまで食べていたフード・食器・水入れ。初日はフードを変えません。トイレから離して置きます。
- 休息:ベッド・毛布(匂いのついたタオル)。隠れられる場所を作ります。前の環境の匂いがあると安心しやすいです。
- その他:爪とぎ・ウェットティッシュ・空気清浄機など。初日から使う可能性が高いものは先に用意しておきます。
ブリーダー・保護団体から引き継いでおきたい情報
迎える前に、次の情報は必ず確認しておきましょう。初日の判断に直結します。
- それまで食べていたフードの種類(初日は同じものを用意する)
- ワクチン接種の回数と時期・証明書の受け取り
- 健康状態、既往歴、便や食欲の普段の様子
- トイレの種類(システムトイレか、砂のタイプ)
ワクチン証明書は、初めて動物病院にかかるときに必要になります。子猫のワクチンは一般的に生後2か月頃から始めることが多く、生後8週齢で1回目、12週齢で2回目が推奨されるケースもあります。
迎える前日にやっておくこと【部屋の安全対策】
前日までに、部屋の「危険」と「逃げ道」を整えておきましょう。
- 脱走対策:窓・網戸のロック、玄関やベランダの戸締まりを確認する
- 誤飲・誤食の除去:ネギ類などの危険な食品、コード、小さな物を手の届かない場所に保管する
- 隠れ場所の確保:ケージの中に、布をかけて薄暗くできるスペースを作る
- 生活音を減らす:初日は掃除機や大きな音を控え、人通りが少ない静かな部屋にする
- 家族への共有:「初日は触らない・集まらない」と家族で決めておく
ポイント:猫は環境が変わると、まず「安全な隠れ場所」を探します。隠れられる場所があることは、逃げ場がない状態よりはるかに安心につながります。

迎えた直後にすること【当日の流れ】
① 帰宅したら、まずケージへ
連れて帰ったら、キャリーごと静かな部屋のケージへ移します。いきなり家中を自由に歩かせると、隠れて出てこられなくなったり、脱走のリスクが高まります。まずは生活スペースを限定しましょう。
② キャリーの扉を開けて、自分から出るのを待つ
扉を開けたら、あとは待つだけです。すぐに出てこなくても、それが普通の反応です。無理に引き出そうとすると、恐怖が強まり、その後の関係づくりにも影響します。
③ トイレ・水・フードを設置する
ケージ内はトイレを下段に、フードと水は離した位置に配置するのが基本です。猫はトイレの近くで食事をするのを嫌がるため、距離を取ってあげましょう。
④ 過度に触らない
初日はどうしても触りたくなりますが、過度な接触は控え、猫が自分から近づいてくるのを待ちましょう。無理に抱っこをすると、人への警戒が強くなることがあります。
初日の夜の過ごし方
初日の夜は、多くの猫が落ち着かず、鳴いたり歩き回ったりします。これは異常ではなく、環境の変化に対する自然な反応です。
- 照明を少し落とす:睡眠のリズムを整えやすくなります
- ケージは静かな場所に置いたままにする:初日に寝床を変えすぎない
- 夜鳴きしても、かまいすぎない:要求で鳴いた場合、すぐ反応すると夜鳴きが習慣になりやすい
- 声だけはかける:「大丈夫だよ」と低い声で短く。遠くから見守る程度で十分です
- 水とトイレを確認する:朝までに排泄があるかチェックしておく
夜中に鳴き続けて眠れない、というのは初日によくあることです。数日で落ち着いていくケースが多いので、初日のうちに完璧を目指さなくて大丈夫です。

ご飯を食べない・隠れる場合の対処
初日に食べない・隠れるのは「よくあること」
環境が変わった直後は、食欲が落ちたり、隠れて出てこないことがあります。初日の食いつきだけで「うちに合わない」と判断する必要はありません。
食べないときの工夫
- フードを人肌程度に温める
- ドライフードをふやかす・ウェットフードを混ぜる
- フードの種類を急に変えない(初日は前の環境と同じもの)
- 人が近くにいすぎない場所で、そっとしておく
しつこく食べさせようとせず、猫が「安全にご飯を食べられた」という体験を作ることが大切です。
動物病院に相談する目安
ここは重要です。完全に何も食べない状態が続く場合は、早めの受診が推奨されます。 一般的には、完全に食べない状態が3日以上続く場合は受診が推奨され、また猫は1日以上の絶食で肝臓に負担がかかりやすく、特に肥満体型の猫では注意が必要とされています。
よりタイトな目安としては、生後1〜2か月齢の子猫で8時間以上、1歳未満で半日以上、それ以上の猫で24時間以上何も食べない場合は受診を検討、という考え方も一般的です。子猫は体が小さく予備能力が低いため、食欲がないときは特に早めに相談しましょう。
すぐ受診を検討したいサイン:ぐったりしている/嘔吐・下痢が続く/呼吸がおかしい/水も飲まない/子猫で半日以上食べていない。迷ったら、初日でも動物病院へ電話で相談してOKです。

隠れて出てこないときの対処
隠れている間は、そっとしておくのが基本です。無理に引き出したり、家中を探し回って追いかけたりすると、警戒心が強まります。
ケージの扉を開けっ放しにして部屋の隅に隠れてしまうと、トイレやご飯の場所から離れてしまい管理が難しくなるため、最初はケージの中で過ごしてもらうのが安心です。隠れ場所をケージ内に用意してあげましょう。
初日にやってはいけないこと
- 無理に抱っこ・追いかける:恐怖が強まります
- 家中を自由に歩かせる:脱走や隠れ込みの原因になります
- フードを急に変更する:食べない原因になります
- お風呂に入れる・シャンプーする:初日は大きなストレスになります
- 友達や親戚を呼んで見せびらかす:人だらけの環境は負担が大きいです
- 大きな音を立てる・掃除機をかける:落ち着けません
- 排泄の失敗を叱る:初日は失敗して当然。叱るとトイレ嫌いにつながります
よくある質問
初日に隠れて出てこないのは普通ですか?
普通です。環境が変わった直後は、安全な場所を探して隠れることがあります。そっとしておき、トイレ・水・フードを近くに用意して待ちましょう。
初日にご飯を食べないときは?
初日に食欲が落ちるのは珍しくありません。フードを温める・ふやすなどの工夫をしつつ、完全に食べない状態が続く場合や子猫の場合は、早めに動物病院へ相談してください。
初日から動物病院に連れて行くべきですか?
保護団体やブリーダーから引き継いだ健康情報をもとに判断します。初日に移動が続いている場合は負担が大きいこともあるため、「気になる症状があるか」を基準にし、迷う場合は電話で相談するのがおすすめです。
初日の夜、鳴き続けるときはどうすれば?
環境の変化による不安が原因のことが多いです。照明を落とし、静かな場所で休ませ、要求に毎回反応しないようにしながら見守りましょう。
初日は一緒に寝てもいいですか?
猫が自分から近づいてきて落ち着いているなら問題ありません。ただし、無理に抱いて寝るのは避け、猫が自分で移動できる状態にしておきましょう。
まとめ:初日は「準備」と「待つこと」が9割
猫を迎える初日に大切なのは、次の3点です。
- 前日までにグッズと部屋の安全対策を整える
- 当日は狭く静かな場所を用意し、過度に触らず待つ
- 食べない・隠れるときは無理をせず、危険なサインがあれば動物病院へ相談する
初日に完璧な関係を作る必要はありません。落ち着くまでには数日〜数週間かかることもあります。「静かにして待つ」ことが、結果的に一番早道です。
